着物で街を歩けるような時代に 【あづまや】
2022.02.09
日本の伝統的な衣装である着物を
最新のニーズを正確にキャッチして若者に広めるカリスマ
最新のニーズを正確にキャッチして若者に広めるカリスマ
着物って時代遅れ?そんなことはない。あづまやの店主柴川さんを取材するうちに、そんなふうに思わせてくれた。柴川さんは70年以上も続く、あづまやの3代目店主。日本全国からお客さんがやってくるその秘密は、時代遅れとは正反対のある取り組みの成果である。
10年以上にわたり柴川さんは休むことなくあることを続けている。それがインターネット上でのライブ配信だ。着物の知識や着付け方法、テレビショッピング風の配信まで内容は多岐にわたる。「今でこそ動画配信が当たり前の時代になりましたが、10年前にそれをするとなると、自分の知識も周りの理解も足りなかったですね。何度も心が折れそうになりました」と柴川さんは過去の笑い話として語る。
70年店を続けていても、若者の着物離れもあり店の知名度は落ちていく、そんな現状を変えるための本気の取り組みだった。
「今僕が広めたいのは三河木綿です。地元の生地を使って、着物が生活の一部になる。素敵じゃないですか?そして、木綿づくりも着物を売ることも、若い人に継いでいってもらいたいですね」そのための訴求をしていくことに努力は惜しまないという。
実際に今、着物を部屋着や普段着として使う人が増えている。取材中柴川さんが着ていた着物はおしゃれだったし、価格もそこまで高価なものではないという。あづまやは普段着物生活を応援、推進している。特別なものではなく、気軽に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
+ DATA +
名称 | あづまや きものひろば |
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住所 | 西尾市吾妻町277-2 |
連絡先 | 0563-57-4091 |
営業時間 | 10:00~19:00 火曜、水曜定休 |