無知から始めた「焙煎士」 【ベルコーヒー】
2022.02.09
「コーヒーが好きだったから」その熱意だけで始めた
生涯を賭した天職との出会い
生涯を賭した天職との出会い
「焙煎を始めようとして最初に思ったのがどうやってやればいいんだ?でした(笑)何もわからない状態から近くのお店に直接聞きに行ったりもしましたね」笑い話のように語るのはベルコーヒーの店主、鈴木初男さん。いろいろなツテを辿って店を回る最中、大手コーヒーメーカーの方との出会いから鈴木さんの焙煎士としての人生がスタートした。はじめは店の多かった名古屋で、色々な店のそれぞれのやり方やこだわり、基本を知るところから。同時に自宅の車庫で1か月以上、1トンにものぼる豆を焼き続けた。
「結局コーヒーの味に正解なんてないから、ひたすら焼いて、自分の中の究極にたどり着くしかありませんでしたよ」
「うちはカフェじゃなくて豆を売るお店ですから。最高にいい豆を、私が最高だと思う具合で焼いています」焙煎は焼いて終わりではない。収穫された豆には不純物が混じっているためそれを手作業で選別するのだそうだ。機械では取り切れない部分までこだわることで味わいに影響する。
「最高級のものを仕入れているので安い豆は置いてないですけどね。それでも100gあれば10杯は飲めるので、喫茶店で1杯400円で飲むよりも断然安いですよ(笑)興味がある人にはぜひ自宅でドリップして味わってほしいです」
現在ベルコーヒーは後継者を探している。鈴木さんの焙煎に対する熱い思いが継承されることを願う。
+ DATA +
名称 | ベルコーヒー |
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住所 | 西尾市寄住町若宮16 |
連絡先 | 0563-57-7877 |
営業時間 | 9:30~18:30 火、水定休 |