創業47年の旅行代理店、株式会社トラベル三河。4代目代表取締役の下村美幸さんに話を聞いた。地域密着の旅行代理店として、各種団体や会社の社員旅行のプランニングをすることが多いという同社。貸し切りや季節ごとの旅行プランのノウハウは長年の業務で培ってきた確かなものだ。

「海外旅行はもちろん、国内旅行でも緊急事態宣言やまん延防止措置の発令で楽しみにされていた旅行を断念されるお客様も多いです。私たちもできるだけ楽しみが消えてしまわないように、県内や近場の旅行プランを作ったり試行錯誤しています。もちろん近場でも楽しめるように最大限工夫しています。GoToトラベルのようなものがまた始まって、皆さんが気兼ねなくお出かけできる日を待ち望んでいます」と下村さんは言う。

状況がめまぐるしく変わる今は、せっかく組み立てたプランがキャンセルされてしまうことも多いらしい。そんな時は今までのお客さんからもらった感謝の声を思い出してモチベーションを高めるそうだ。

奈良県の吉野桜を見に行くツアーを立てたときのこと。日程や天気など、すべてが計画通りに運び最高の状態で見せられたことがあるという。その際に年配のお客さんからの言葉が忘れられないのだという。「一生の、生きているうちにこんな素晴らしい景色が見られて本当によかった。ありがとう」と。

厳しい状況が続いているが、いつか気持ちよく旅行ができるようになったとき、万全のプランが提示できるよう株式会社トラベル三河は今日も業務を続ける。