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コロナ禍でも奮闘する西尾の事業者の今を伝える

日米で笑いにイノベーションを

2022.10.27

コロナ禍でも奮闘する西尾市の事業者の今を伝える「継続のチカラ」

今回は、西尾市出身で、ニューヨークで活躍するコメディアンの「リオ小池」(小池良介)さんに、話を伺いました。

 

アメリカでどんな活動をしているんですか?

ジャンルとしては、スタンドアップコメディといわれるもので、マイク1本でお客様を笑わせるものとして認識されていますが、自分的には「15秒に1回の笑いを、45秒に1回の爆笑をさせ続けるエンターテインメント」だと考えています。

アメリカで「リオ小池」が誕生したストーリーを教えてください。

僕は、アメリカでコメディアンを目指していたわけではないんですよ。
そもそも学生時代に英語が苦手で、自分がアメリカに住むなんてまったく当時は想像していませんでしたから。
学生時代は、社交ダンスをしていて、全日本社交ダンス選手権の学生部門で2位になり。日本でプロとして活動していました。そこからNYに渡り、ダンサーとして活動を始めたのですが、英語が全く話せなかったので、かなり苦労しました。社交ダンスなので、パートナーと練習するのですが、無言で練習していましたね。ただ、ある程度のレベルまではいけたのですが、それよりも上に行こうとした時に、限界を感じて方向転換をしました。
実は、「リオ小池」という名前は、実は自分で名乗ったわけではなくで、「リョウスケコイケ」と名乗っても、「リオ?」と言われることが多くて、じゃあもう「リオ」でいいやと思って、「リオ小池」として活動することにしました。今さらですが、「リオ」って女性みたいな名前だったなと思っていますが。

コメディアンになった経緯は?

ダンスから方向転換し、本当にいろいろやりましたね。養成所に入って、マジックやタップダンス、ドラムもやりました。その中で、一番いろいろな人にうけたのがコメディでした。
そこからコメディアンとして、5年間ステージに上がり続けました。まったくお金をもらえませんでしたけどね。それでも、続けられたのは、お客様の反応ですね。英語も話せないし引きこもりだったので、毎日ネタを何個も何個も考えるんですよ。それをステージで試して、うけたり、うけなかったりするんですけど、段々と手ごたえを感じるようになったんです。
その後、アメリカ版のM1で準決勝に進出すると、認知度があがり、まちなかや地下鉄でも声をかけられるようになりました。一晩で人生が変わった瞬間でしたね。
そこから、マネージャー契約、エージェント契約をすると、テレビやステージに出演するようになりました。

日本での活動は?

新型コロナの感染がひろがり、NYもかなりものものしい雰囲気になってきましたので、日本に戻ってきました。
ただ、日本に戻ってきても、コロナ禍の状況でなかなかステージに上がる機会がないので、苦労はしていますね。ただその分、将来に向かっての種をまく事をしています。
今回の取材のきっかけとなった、「創業キホン塾」に参加させていただき、個人事業主としてやっていくための基礎的な知識を教えてもらったのも助けてもらいました。
最近の活動としては、ダイヤモンド社さんから話を頂いて、著書を出版させていただきました。少し紹介させていただくと
「英語は最初の10秒」という本で、これは、英語が苦手だけど、海外出張のサラリーマンとか、外国人と話す事がある方が、あいさつの時の印象を上げて、その後のコミュニケーションを取りやすくするために書いた本で、英語が苦手な方でも使えるというか英語が苦手な日本人というとこを逆に利用した愛嬌のある自己紹介ができるようになるための秘訣が書いてあります。
後は、動画や出演等も力を入れてますね、僕の活動が一番わかりやすいのはYouTubeだと思います。「リオ小池」で検索してもらえるとありがたいです。

そして、やっと先週ですが、日本での初めてのステージとなる下北沢で出演することができました。観客は、外国人と日本人が半々でしたが、かなり笑ってもらえたので、良かったです。

これからのリオ小池

僕は日本で評価されるようなコメディアンではないと思っています。そして、英語が得意な人間でもありません。それでもアメリカではコメディアンとして一定の評価を受けることができています。
僕がやっているのは、日本のダジャレに近いような笑いをアメリカに持っていくことなんです。日本の笑いとアメリカの観客を組み合わせることで笑いのイノベーションを起こすということです。
若い方に伝えたいことがあります。『自分の信じている自分の価値』と『社会が評価する自分の価値』にギャップがあることは当たり前です。どんなに頑張っていても成果が出ないことはあります。そこで、「自分には可能性がない」とあきらめる前に、自分の今いる環境や場所から、勇気を持って少し踏み出してみてください。そこを踏み超えた時に、環境が変わり自分の評価が変わる場合があります。
ちょっとカッコつけましたが、今でも100個のネタをつくって、99のネタがすべっても1つの爆笑にガッツポーズをしています。
これからも、リオ小池の活動にご興味をもってもらえればありがたいと思います。

 

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