「抹茶より濃い教習」。西尾市の自動車学校ならではのモットーだ。西尾自動車学校では、教習指導員、事務スタッフ全員がそれぞれ「濃い教習」を実施するため、日々試行錯誤しながら働いている。「一人ひとり自発的に考えながら教習にあたってくれています。笑顔での対応を、というのは日常的にお願いしています」と、校長の中田賢浩さん。そうした指導もあってか、校内では笑顔が伝播しており、明るい雰囲気に包まれている。

教習コースの広さは県内屈指であり、多種多様なコースが受けられる。そのため受講者層が幅広く、西尾市外からの受講希望者も珍しくはない。中田校長は「西尾市は外国人の方もお住まいなので、よく受講にみえますよ」とも教えてくれ、なんと受講者全体の10％以上が外国籍であるとのこと。入校前の面接を通し、コミュニケーションを取りながら柔軟に対応している。

そんな西尾自動車学校では、2021年11月に増床棟が開校。2Fには大教室ができ、TPOに合わせた学科教習が受けられるようになった。そして1Fには高齢者教習室が2室でき、バリアフリーが整えられているそうだ。高齢者による交通事故が取り沙汰されることも珍しくない昨今だが、高齢者教習はどの学校も手一杯、という現実がある。新校舎にて高齢者教習室を設け、「綺麗で設備も整った教室をぜひ利用してほしい」と校長は語る。

今後は高齢者への教習を手厚くすることからはじまり、交通安全のため地域の小学校への出張講習にも力をいれていく方針だ。西尾市を中心とした地域に対し、より高次元な安全運転への意識を呼びかける自動車学校として、中田校長は今日も笑顔で講習に臨む。